2024/12/18

バイオスティミュラント用途の特許を取得しました (特許第7599243号)

当社は酵母が植物油と糖から作り出す発酵産物(ソホロリピッド)の農業利用に関する研究開発を研究拠点である静岡県沼津市のAOI-PARCでおこなっています。ソホロリピッドは易生分解性と認められた、バイオサーファクタントの一種です。キャベツやブロッコリーの生育初期に非生物ストレスのひとつである乾燥ストレス(水欠乏ストレス)に晒された場合、乾燥耐性の低い植物は枯死に至るリスクが高くなります。ソホロリピッドを添加した潅水を施した場合、乾燥環境に一定期間、晒されても、その後の潅水まで生き延びる力を与える技術を発明し特許を取得しました。

この技術を用いると、特に水分蒸発による乾燥防止のために暑い時期は連日、潅水が必要なホームセンターのポット栽培の苗や移植前の地面から剥がされた芝生などを保管維持する場合に、水欠乏ストレスを改善し、水やりの回数を減らせるなど人の作業工数の削減を行える可能性があります。

本技術については2025年3月4日から開催される日本農芸化学会札幌大会においてポスター発表を予定しております。

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7599243/15/ja