製品紹介
ACS-Sophor®
畜水産用途
栄養吸収の向上、より効率的な経営をアシスト
ACS-Sophor®の乳化作用により飼料中の油脂・栄養成分が腸内で吸収されやすくなるため、生産効率の向上が見込まれています。また、病原性細菌の増殖を抑制する実験結果から、疾病予防に繋がることが期待されています。ロック化学製品㈱により、ACS-Sophor®を配合した製品が畜水産用ビタミンE乳化剤として届出完了*しています。
*独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)
ACS-Sophor®の基本情報
成分名(Ingredient) | バイオサーファクタント(天然界面活性剤)/Sophorolipids(ソホロリピッド) |
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商品名(registered name) | ACS-Sophor®(商標登録番号:T5603052) |
CAS(米国)No | 119468264-8 |
米国環境保護庁(EPA) TSCA(Toxic Substance Control Act)Case No |
P-15-0273 |
各種試験結果
他社乳化剤との比較試験
他社乳化剤(加水分解レシチン)と比べて、赤く着色した油が長時間分散していることが確認できます。ACS-Sophor®を含む飼料は高い乳化能力を持つことが示唆されます。
実験方法:供試液5mlになたね油50μl0.2% Sudan Red)を載せ、50回上下に激しく混合後、静置比較
飼料からの油抽出および色素移行試験
ACS-Sophor®︎の乳化作用により、飼料から効率良く油を抽出することができ、また、多くの色素 (アスタキサンチン)を水層に移行することができました。飼料にACS-Sophor®︎を配合することで、より多くの油と色素成分の吸収促進が期待されます。
抗菌性試験
グラム陽性病原菌に対しては、0.05%からアシドーシスや発熱性感染症の原因となる連鎖球菌を、また、1.0%から敗血症の原因となるセレウス菌の生育阻止が確認されました。さらに、グラム陰性病原菌に対しては、下痢発生や毒素生産の原因菌である大腸菌や緑膿菌の発育阻止が確認されました。カンジダ症の原因となる酵母C. albicansに対しては阻害率が高くないものの、ある程度の生育阻止を有することが分かりました。
無薬養鶏場での実証実験結果
2019年の養鶏場無薬区(成長剤としての抗生物質不使用)での試験では、ソホロリピッドを添加した飼料を与えたグループ(A群)とソホロリピッドを添加していない飼料を与えたグループ(B群)とを比較すると、A群の方が成長促進が大きく、かつ出荷前の死亡率も低い結果になりました。コスト面では、ソホロリピッドの飼料添加により、この養鶏場における鶏舎の面積あたりの利益は23%向上しました。
養鶏業者様のご感想
「無薬で養鶏は生産性を上げるのがとても難しいのですが、このように高いPS、FCRが上げられて驚いております。ソホロリピッドを含む飼料を、いち早く使い始めたいです。」
BioToLife®
パーソナルケア用途
Sophomore®(そふもあ)
ホームケア・雑貨・その他用途
天然界面活性剤の可能性
「巡る、やさしい世界」
水と油を混ぜ合わせることのできる界面活性剤は、洗剤、食品、化粧品、医薬品など幅広く使われており、わたしたちの生活に欠かせないものとなっています。人にやさしく、地球にもやさしいSophomore®(そふもあ)は、様々な場面でこれまでの石油系界面活性剤の代替品となる可能性があります。わたしたちは、様々な可能性のあるこのSophomore®(そふもあ)をもっと多くの人に使ってほしいと考えています。